医学部を目指して多浪した人に訪れる末路
医学部はそのほかの学部と比べても浪人生活を経て入学する人が多いもの。しかし、浪人は時に人生を狂わせることもあるから注意したいところだね。
医学部を目指して幾度となく浪人してしまった人にはどのような未来が待っているのか考えてみよう。
多浪して医学部に入学できればいいが…
医学部合格者は浪人していて当たり前というのは間違いないよ。でも、浪人したからといって必ずしも医学部に合格できるとは限らないんだよね。
実際問題、浪人生活を重ねれば重ねるほど、医学部への合格率は下がる傾向があることは頭に入れておこう。つまり、1浪よりも2浪した人の方が合格する可能性は落ちるし、3浪、4浪となればさらに医学部合格の可能性は薄まっていくということ。
浪人しても医学部に合格する可能性はゼロにはならないけど、多浪と呼ばれる状態になるとその可能性は限りなくゼロに近づいていくよ。
最終的に医学部に入学できればいいものの、未来は誰にもわからないからね。多浪の状態がそれだけ厳しいものであることは常に意識しながら勉強に励むよう心がけよう。
多浪すればするほど社会復帰が困難になる
何度も医学部受験に失敗したとしても、結果医学部に入ることさえできれば、落ち続けるよりは未来が開けた感じがするよね。ただし多浪生の前には、社会に出る際に様々な高いハードルが立ちはだかることも知っておいてもらいたいかな。
例えば、大学受験に失敗し続けて3年以上浪人した人の場合、たとえその後難関大学に入ることができたとしても、就職する際には25歳以上の年齢になっているはず。一般企業が25歳以上の新卒を積極的に採用しようと思うかといえば、難しいよね。
つまり、多浪すればするほど社会復帰が困難になる現状があるんだよ。
加えて、受験に何度も失敗しているという事実も足枷になる可能性が高い。「これだけ受験に失敗してるんだから、能力も低いのだろう」と思われて就職が困難になってしまうのが現実社会の厳しいところかな。
あくまでも一般論だから参考までに知っておいてもらいたい程度なんだけど、多浪は自分の未来に大きな影響を与えることだけは間違いないよ。
ただし、医歯薬系は例外ね。浪人生に厳しい企業や病院もあるにはあるけど、そもそも医学部に合格することが厳しい道なわけだから、多少の浪人であれば貴重な医療系人材は重宝されることも少なくないよ。
多浪を重ねると「多浪スパイラル」に陥ってしまう
「多浪スパイラル」という言葉は知ってる?浪人を繰り返してしまう状態のことで、負の要素がさらに負の要素を呼び込み、そこから抜け出せなくなってしまう状態を表現する言葉がこれ。
「せっかく浪人したんだから、何としてでも医学部に合格しないと、これまでの努力が無駄になる」という気持ちが、この多浪スパイラルを形成してしまうんだよね。
心意気は素晴らしいけど、もしダメだった場合にどこかで見切りをつける勇気も必要だよ。例えば、「今年がラストチャンス!」とか「3度受験に失敗したら別の道を歩む!」など、あらかじめゴールを決めておいた方がいいかも。
ゴールがないと、まさに負のスパイラルに潜り込んじゃうからね。志望校のレベルを少し下げるなどして多浪スパイラルからの脱却を目指すのも一つの手だよ。
浪人生活を過ごす際は、何度も受験に失敗することが当たり前になってしまう状態だけは避けるよう心がけて計画を練っておこう!